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ナノサイズゼオライト
[ Nano-sized Zeolite ]

ゼオライトを極小化したナノサイズゼオライト「Zeoal」

ゼオライトは、シリカ(二酸化ケイ素)とアルミナ(酸化アルミニウム)を主な成分とした結晶性化合物です。 肉眼では見えませんが、拡大するとスポンジのように無数の穴を持つ多孔質構造が特長で、1gでなんとテニスコート1面分以上という大きな表面積を持ち、「触媒」「吸着」「イオン交換」などの機能をもった結晶性化合物です。

ゼオライトの特徴

ゼオライトの粒子を小さくナノサイズ化することで飛躍的に基本性能が向上し、あらたな用途が期待できます。しかし、これまでの製造手法では製造コストが高く、具体的な市場評価が進んでいませんでした。そこで当社は東京大学 工学系研究科 脇原研究室 及び 大阪府立大学 工学研究科 中平研究室との共同開発に着手、革新的プロセスにより「低コスト」でのナノサイズ化を実現しました。

ゼオライト本来の吸着などの機能を保持したまま、ナノサイズ化することにより機能性はさらにUPし、光透過性が必要な光学性用途や、微細な繊維への添加などナノサイズ化によるあらたな用途の展開が可能です。




東京大学大学院 工学系研究科 脇原 徹 教授による ナノサイズゼオライトについての説明動画



ナノサイズゼオライトの特長

国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)による成功認定

2016年より国立研究開発法人科学技術振興機構(以下、JST)の委託を受け取り組んでまいりました、産学共同実用化開発事業(A-STEP NexTEP-A)の開発課題である「ゼオライト ナノ粒子の製造方法と粒径制御技術」が、2019年10月JSTにおいて成功と認定されました。

東京大学大学院 工学系研究科化学システム工学専攻 脇原 徹 准教授らの研究成果をもとに、2016 年8月~2019 年3月にかけてJST が当社に委託して、企業化開発を進めていたものであります。

本開発では、100nm以下の小径ゼオライトナノ粒子を作製する「粉砕・再結晶化法」と150~300nm の大径ゼオライトナノ粒子を作製する「粒成長法」の2つの手法により、ゼオライトナノ粒子の安定的な合成に成功いたしました。これにより従来手法に比べ、約1/10 のコストでゼオライトナノ粒子の製造が可能となりました。

ナノサイズゼオライト