OUR BUSINESS

ダイヤモンドワイヤ
[ Diamond wire ]

ダイヤモンドワイヤとは

太陽電池パネルや半導体の基板となるウエハをインゴット(塊)から薄く切り出す「糸鋸(いとのこ)」として使用します。
当社は、2004年に産学官連携によるダイヤモンドワイヤの研究開発をスタート。
2010年より販売を開始し、独自の開発・ 設計の生産設備の優位性を活かし、太陽電池パネル向けダイヤモンドワイヤの世界的普及に大きく貢献しました。

現在は、太陽電池用ダイヤモンドワイヤ生産事業で培った技術と経験を活かし、「ダイヤモンドワイヤ製造装置(PHX-01)」 および「半導体・難削材向けのダイヤモンドワイヤ」の開発・製造・販売をおこなっております。

ダイヤモンドワイヤとは

ダイヤモンドワイヤ

難削材インゴットスライス加工用ダイヤモンドワイヤについて

当社がご提案するダイヤモンドワイヤは、ダイヤモンドワイヤ製造装置の開発過程で獲得された「ダイヤモンド砥粒の分散固定技術」及び「ワイヤ表面に付着するダイヤモンド砥粒の状態をリアルタイムに画像解析することによる自動フィードバック制御技術」により、「極めて高い品質安定性」を有することがもっとも大きな特徴です。  
また、ダイヤモンド表面への導電性コーティングは他社と異なるニッケルコーティングを使用しており、ニッケルメッキを用いるダイヤモンドワイヤとしてはコーティング層に対する高いグリップ力を有することで「優れた砥粒保持力」を示しております。

ダイヤモンド砥粒の分散固定技術/Niコーティングダイヤモンド砥粒の採用

高い砥粒保持力とダイヤモンドワイヤの生産速度を高める効果へと繋がる、ニッケルコーティングダイヤモンド砥粒ですが、そのデメリットとしてピアノ線表面に付着したダイヤモンド砥粒の表面に電荷が集中しやすく、その結果、凝集が起こり易い傾向にあります。また、コーティング層が再溶解することも生産を不安定にします。
分散剤
これに対し当社は、メッキの促進効果とコーティング層表面への電荷集中を抑制する効果を併せ持った分散剤を自社開発いたしました。
 メッキ液中で促進剤が付着し、素早く強固にダイヤモンド砥粒をピアノ線表面に付着させます。
付着後に電流が流れると抑制剤が吸着し、電荷集中を抑制し、凝集の発生を抑えることが可能となります。  
これらの効果の結果として、ダイヤモンド砥粒の高分散、高速生産性、線径の安定性、優れた砥粒保持力、さらに砥粒使用量を抑えることも可能となり、ダイヤモンドワイヤの性能、品質、生産性を高めることができました。
凝集抑制のメカニズム
分散剤の使用時と未使用時の比較

Niコーティングダイヤモンド使用による当社製ダイヤモンドワイヤの耐久性の向上

ニッケルコーティングダイヤモンドを用いたことによる、砥粒保持力の高さはダイヤモンドワイヤとしての耐久性の向上に繋がっています。
捻回破断テストを行った時の破断面の状態を比較したSEM写真ですが、他社製のものでは埋め込みメッキ層の厚みが当社製に比べて厚く、ピアノ線表面とニッケルメッキ層の境界面で剥離が生じています。
捻回破断面比較

自社開発ダイヤモンドワイヤ製造装置での自動フィードバック制御

ワイヤ表面に付着するダイヤモンド砥粒の状態をリアルタイムに画像解析することによる「自動フィードバック制御技術」により高品質なダイヤモンドワイヤの製造を実現いたしました。
ダイヤモンドワイヤ製造装置PHX01

独自の評価手法を採用(ダイヤモンドワイヤの耐久性評価)

レシプロ加工

お客様のニーズにお応えするダイヤモンドワイヤ製品ラインナップ

中村超硬ダイヤモンドワイヤラインナップ