OUR BUSINESS

フロー合成
(創薬受託研究・合成)
[ Flow Synthesis ]

フローリアクターシステムを用いた合成受託による創薬研究の効率化

当社は、「創薬研究」のスピードアップにつながる革新的な新システムである「フローリアクターシステム」を産業技術総合研究所と共同で開発しました。
長年培ったフロー合成技術及びフロー合成装置(マイクロリアクター)やハンドリングロボットなどの自動化技術を結集させ、合成原料の投入から合成完了までを自動化し、24時間365日の連続稼働が可能なシステムを構築いたしました。また、反応温度など合成条件/結果のデータを蓄積し、学習する機能を有することから、当フローリアクターシステムでの最適反応条件を導き出します。この「フローリアクターシステム」を用いた合成受託をもって、製薬会社様はじめ様々な研究機関様の医薬候補物質探索研究を大幅に効率化します。

「創薬」の基礎研究における現状課題を解決する「フローリアクターシステム」

新薬を創り出す一連の過程を「創薬」と呼びます。 その「創薬」の最初のステップである基礎研究では、様々な物質の中から数十万という膨大な数の化合物合成を行い、薬の“もと”となる候補を絞り込みます。 現状は多くの人手と時間がかかるため、中国などの海外へ委託しており、結果として薬剤費の高騰や製薬メーカーの競争力低下という課題が浮かび上がっています。
これらの課題の解決のため、国産初のマイクロリアクターシステムなどのフロー合成技術を保有する当社 「中村超硬」 、そして最先端の創薬技術を保有する「産総研(バイオメディカル研究部門)」が手を組み、基礎研究における医薬候補物質探索を大幅に短縮する「フローリアクターシステム」を開発いたしました。
製薬会社様や創薬を目指す研究機関様などからの医薬候補物質の合成受託や研究受託からスタートし、化成品へと販路を広げた成長を目指します。



フロー合成(フローケミストリー)とは?

近年、医薬中間体などの機能性化学品の製造工程で使う技術として医薬品業界などで注目を浴びている「フロー合成」。
連続的に2種類以上の異なる溶液を微細流路に流し、温度や滞留時間(反応時間)をコントロールしながら化学合成を行う技術方式です。

大量の化学物質をタンク内など混ぜて反応させる従来の「バッチ方式」に比べ、少量多品種を量産化しやすく、エネルギーコストを抑え、安全かつ環境にもやさしい理想的化学反応方式といわれています。

バッチ方式とフロー方式の差

フロー合成研究開発の背景

当社の保有する、これまでに様々な産業用設備を作り出した「装置開発技術」と、得意とする特殊材料への「微細加工技術」により国産初のマイクロリアクターシステムを開発しました。2012年よりマイクロリアクターシステムや周辺機器の販売を大学の研究室や研究機関様向けに行なっております。

このマイクロリアクターシステムをベースに2016年1月より最先端の創薬技術を保有する「産総研(バイオメディカル研究部門)」と手を組み、新薬開発期間の短縮や国際競争力の強化に寄与する革新的プロジェクトをスタート。基礎研究における医薬候補品の解析・設計・合成が365日24時間自動運転可能な「フローリアクターシステム」を共同で開発いたしました。

産総研 との共同開発
産業技術総合研究所

フロー合成研究所(2016年9月開設)

〒569-0044 大阪府吹田市南金田2丁目16番1号
大阪市営御堂筋線「江坂駅」下車→徒歩(12分)
TEL:06-6821-7771
FAX:06-6821-7772

フロー合成研究所